私どもフルサットはコロナ禍の2021年から新潟県・民間スタートアップ拠点となり、新しいビジネスを行う事業者の支援を進めてきましたが、アフターコロナのビジネス需要及び観光需要拡大を鑑み、新幹線駅前のビジネスおよび交流の拠点としての「場の価値向上」に向けた新アクティビティとしてサイクリングを提案し、上越リアル鉄道博物館プロジェクトの一環としてレンタルサイクル事業を開始いたしました。この事業では、新幹線駅からの二次交通課題の解消、および周辺宿泊滞在者の利便性向上を目指しております。

そして、昨秋、サイクリング事業の一つであるレンタルサイクル事業を開始しました。その際に一般のママチャリだけでなく、誰でも気軽に長時間利用ができる、高低差の負担感を感じないEバイク(電動アシスト付自転車)を導入しました。その運用にあたっては、太陽光エネルギー発電を利用した再生可能エネルギーによる充電を採用することにより、電力コスト負担感を減らし、かつエコ意識の高い外国人にも納得して利用いただけるサービスとして事業を推進しようと計画していました。

そして、2024年1月、上越妙高駅前レンタルサイクル拠点フルサットにソーラーパネルとモバイル電源が到着しました。

2023年秋から上越妙高駅前でレンタル自転車を開始して以来、多くの皆様に自転車を貸出させていただいております。ありがとうございます。

サイクリングは自分の足の力で移動する乗り物ですから、当然「エコ」の代表のような乗り物です。
自転車はエコな乗り物と言われる3つの理由
理由①地球温暖化対策・脱炭素に有効・・・自動車から自転車に乗り換えるCO2削減効果
理由②ガソリン消費の削減・・・自分の足を使うので化石燃料を使わなくてもよい
理由③利用者の環境保全意識の向上・・・自然保護への理解が進む
「旅先で出張先で自動車の代わりに自転車を使う」、「行きたいところに行くバスも鉄道もないから自転車で」、「旅先で毎日おいしいものを食べすぎたので少し運動」、「飛行機・自動車・鉄道とCO2排出をしてしまったので少しでも自転車で」みたいにいろいろな動機でご利用いただいていると思います。

でも残念ながらひとつだけCO2を排出しているサービスがあります。
それが電動アシスト付自転車!

レンタル用の電動アシスト付自転車は長時間の利用にも電池切れが起こらないように16Aという大容量のバッテリーの製品を選びました。自転車が貸し出された後には毎回充電が必要となりますので、毎日確実に電力を消費します。もちろん、常に空っぽの状態から満充電にするわけではないので地用時間の充電となっているわけではありません。しかしながら、小さい電力使用でもそれが10台以上となると電気代もばかになりません。

ちょうど新潟県の「新事業チャレンジ補助金」の公募があったのでエコなサイクルツーリズムの実現を企画提案し、採択されました。とてもいいタイミングでありがたかったです。

そして、早速、ソーラーパネルと大型の蓄電池を買い整えて、太陽光発電で蓄電したものでレンタルサイクルの充電を賄う計画です。

これにより、フルサットのレンタル自転車は電気代ほぼゼロのエコサービスとなります。
残念ながら、天気が悪くてお日様が出ないとき、冬の間の光が弱い時には充電はムリ!
もっとも冬の間は寒くて、滑って危なくて3月まで自転車レンタルはお休みです(笑)

ということで早速設定試験から。

細かい設定はなし。たったこれだけの設定で誰でも簡単に充電ができるのはありがたい。春になって、暖かい日差しがさすようになると本格的に稼働が始まります。

上越の自然を楽しみながら健康的でエコなサイクリングを!

これからインバウンド外国人向けのガイド付きサイクリングツアーも販売を始めます。
4月からのツアーラインナップ
https://bicycle.furusatto.com/?p=571

おたのしみに。

そして、年初の地震でわかったのは非常時の電源のありがたさ。
フルサットのような駅前は災害時の拠点となる確率が高いこと、フルサットはコンテナでできているので、構造物としての安全性が高いこと、それらをふまえて今後はソーラーパネルのような発電装置と蓄電池を増やして、非常時に備えるなどの役割もあるのではないかと思っています。

ソーラーパネルと蓄電池が来たことで私たちのエコ意識はとても高くなりました。
まずはエコな取り組みをひとつずつ見える化することの大切さを学んだなと喜んでおります。

以上、ご報告でした。